今回は医療費控除について書きたいと思います。
そもそも、医療費控除は所得控除の1つです。
所得控除と書きましたが、「所得控除」と「税額控除」には大きな違いがあります。
税額控除が税金そのものを差し引く効果があるのに対し、所得控除はあくまで所得の額を差し引くので、所得控除の金額に税率をかけたものが税金の減額効果になります。
基本的な事でしたが、重要なポイントなので念のため記載しておきます。
とはいえ、医療費がたくさん出た場合には、医療費控除もそれなりの金額となり、確定申告で支払った税金を取り戻すことができるため、集計は面倒ですがそれなりに効果のある減税策となります。1つの基準としては、計算式上の控除額が10万円のため、医療費が10万円を超えた場合には所得計算上、医療費控除の金額が発生することになります。(詳細はリンク先の国税庁のページ参照。)
http://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/iryouhikoujo.htm
医療費控除の集計方法にはいくつか方法がありますが、私は医療費集計フォームをダウンロードし入力する方法により、入力を行いました。
正直、もう少し改善していただきたい点はありますが、医療費集計フォームを使うとExcelへの入力を行うことにより、確定申告のページでExcelを取り込むことができ、入力を効率的に行うことができます。
私が具体的に行った方法は以下の通りです。
①健康保険組合のホームページから医療費データをダウンロード
まずは、私が所属する健康保険組合のホームページから医療費明細のデータをダウンロードします。もしかしたら、所属する組合によって差はあるのかもしれませんが、私の組合では、10月分までダウンロードできました。
②確定申告ページからダウンロードした量集計フォームにダウンロードしたデータを貼り付ける。
医療費明細データはXMLデータで出力されるため、これをExcelにし、Excelにしたものを少しクレンジングして国税庁のホームページからダウンロードした医療費集計申告フォームに落とし込みます。
③医療費集計フォームを完成させる。(ダウンロードしたデータに含まれない分についてマニュアル入力)
私が所属する健康保険組合のホームページでは10月分までが、確定申告前のタイミングで集計されるため10月分まではダウンロードしたデータをそのままアップロードし、11月以降はマニュアルで医療費集計フォームのエクセルに入力し、フォームを完成させます。
④確定申告ページにおいて、医療費集計フォームを取り込む。
最後に出来上がったフォームを確定申告のサイトにて取り込むことで、医療費控除金額の集計が完了です。
昨年度の記憶をさかのぼりながらの作業になりましたので、小一時間作業自体はかかりましたが、何とか完了しました。手入力なく、データを取り込んでそのまま完了になることを祈るばかりです。