公認会計士ぐっちの投資ブログ

地方出身、首都圏在住、自由な生き方を目指す公認会計士のブログです。株式、不動産などの投資、勉強、旅などをテーマにブログ書いています!

公認会計士になるには⑩:会計士業界の就職状況や、会計士の未来について

みなさん、こんばんは。公認会計士のぐっち(@CPAgucci)です。

前回は公認会計士試験合格者数の推移や、就活のスケジュールなどについて書かせていただきました。今回は、会計士業界の就職の状況や、会計士業界の未来について書きたいと思います。

 

✔︎  会計士業界の就職の状況は?

さて、会計士業界の就職の状況はいかがでしょうか。大量合格の反動で、一時期は公認会計士試験に合格しても、監査法人に入れない人が続出しました。

 

実際の数字を見てみましょう。前回も載せました、合格者数についてもう少し期間を延ばしてみてみたいと思います。

現在の公認会計士試験の制度になった2006年からのが合格者数、合格率の推移は以下の通りです。

 

合格者推移(カッコ内は願書提出者比での合格率)

2019年 1,337人(10.7%)

2018年 1,305人(11.1%)

2017年 1,231人(11.2%)

2016年 1,108人(10.8%)

2015年 1,051人(10.3%)

2014年 1,102人(10.1%)

2013年 1,178人(8.9%)

2012年 1,347人(7.5%)

2011年 1,511人(6.5%)

2010年 2,,041人(8.0%)

2009年 2,229人(10.5%)

2008年 3,625人(17.1%)

2007年 4,041人(19.3%)

2006年 3,108人(14.9%)

 

2006年~2008年までは新制度となったことをきっかけに、多くの公認会計士試験合格者を輩出していました。しかし、2009年を境に2015年まで合格者数は減少傾向が続き、そこからはゆるやかに増加傾向にあるという状況です。最近は比較的安定的に合格者が出ています。

近年の肌感覚としては、一時期の就職氷河期と比べて、売り手市場感が強くなっているというのが2019年時点の感触です。社会全体はどこもかしこも人不足の状況ですが、会計士業界も例外ではなく、人材不足でどこの法人もいい人材を求めている状況です。今般の一連のコロナショックの影響は現段階では読みかねますが、大きな影響を受けてまた冬の時代がこないことを切に願っております。

  

✔︎ 会計士業界の未来は?

5年ほど前のあるショッキングな記事を読み、会計士業界にいる方の多くは不安に陥ったものと思われます。

以下のリンク先の記事もその一つですが、イギリス・オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らの論文をもとにして作成したダイヤモンド社の「機械に奪われそうな仕事ランキング」で、会計士が堂々2位にランクインしたのです。私自身もこの記事を読んで暫くは、正直身の振り方を真剣に考えました。

「機械に奪われそうな仕事ランキング1~50位!会計士も危ない!激変する職業と教育の現場」(週刊ダイヤモンド8/22号特集「息子・娘を入れたい学校2015」より)

https://diamond.jp/articles/-/76895?page=2

 

このような記事が出始めてから数年経ちましたが、確かに今後監査や会計業界においてAI化が急速に進んでいく可能性はあり、多くの税務申告などの単純作業やシンプルなQ&Aについては、一定程度今後数年間でAIに置き換わっていく部分もあると思います。

一方で、(これ以降はあくまで私見ですが、)企業が株式を発行し、投資家がそれに投資をするという図式はすぐには変わらないものと推察されます。昨今は不祥事が後を絶えず、毎年上場企業などによる不正会計や不祥事が新聞紙上を賑わせております。

このような環境の中で、投資家保護のためのガバナンスの強化のニーズは近年ますます高まっており、その一環として監査やガバナンスの専門家としての公認会計士のニーズは高まる状況と考えられます。

ゆえに、税務申告や単純作業といった会計士の役割の重要性はいずれ縮小していくものの、ガバナンスの強化のための会計士人材の活用などの新しいニーズが生まれ、ある程度の需要は残るないしはむしろ高まると考えている次第です。

また、会計士試験の学習の過程で培った、財務会計や財務、その他の知識についても、ビジネスマンとして通常知っておいて損のない話ばかりですし、学習過程で培った論理構成力などは結局働く上で必要になるスキルです。

 

いろいろと書きましたが、会計士のみならず社会が今後激変していくものと推察されますが、普遍なスキルもある程度は存在しますし、変化が求められる可能性はあるものの、学んだものが無駄になることはないと現時点の私は確信しております。今、現役の受験生の方々も、将来について不透明な状況もあり不安かもしれませんが、一度決めた道をそのまま進んでみるのも良いかもしれません。本稿がその一助となれば幸いです。