公認会計士の修了考査の合格発表が2週間の延期を経て、ようやく発表されました。
合格された方はおめでとうございます。
さて、合格発表について振り返ってみましょう。
合格率ですが、、、、
衝撃の数字でした。
2019年 48.8%
2018年 56.1%
2017年 69.3%
2016年 69.6%
2015年 71.8%
2014年 70.8%
前回もかなりの衝撃でしたが、今回はさらに下回り、5割を下回ってきました。
以前は、3人に2人が受かる試験でしたが、今回は2人に1人しか受からない状況です。
詳細はこちらのページで発表されております。
https://jicpa.or.jp/syuryokousa/
個人的には論文式試験の段階でかなりの勉強をこなしているため、こんなに厳しくするのはどうかと思う気持ちもありますが、一方で実務の現場では常に論理的思考が求められ、あらゆる手段を用いて解決策を練ることが求められます。正直言って、模範解答がある試験と比べ、実務はよりハードです。当たり前ですが。
今回不運にもダメだった方にも、以下の観点で分析を行って、次のチャンスに臨んでもらいたいと思います。
✓ 成績通知の活用
今回は不合格者に対して成績通知が送られるそうです。特例措置とあり、もしかすると、試験委員側も合格率の低下に危機を感じているのかもしれません。受験生の立場から言えば、こちらを活用しない手はないと思いますので、結果を真摯に受け止め、次回の試験に生かしてもらいたいと思います。
✓ 出題趣旨から出題の意図をつかむ。
こちらも前回は公表されていたかわかりませんが、今回は出題の趣旨が公表されています。これを読むに、基本的な内容が多く、このような傾向は大きくは変わらないことが想定されます。今回、自分が重点テーマとして試験勉強の中で選んだ論点や傾向と、今回の出題傾向がマッチしているか、今一度分析するのが良いと思います。そして、そこにずれがあるのであれば、適切に修正する必要があると思います。
✓ 最後に
今回の延期は当初はコロナ影響と思っていました。今もその理由が一番かと思っていますが、もしかすると今回の合格率の低下を受けて、公表前に今回の合格者数の在り方について改めて吟味した可能性もあるのかなと推測しました。推測の域を脱しませんが、今回はこの辺で失礼します。