公認会計士ぐっちの投資ブログ

地方出身、首都圏在住、自由な生き方を目指す公認会計士のブログです。株式、不動産などの投資、勉強、旅などをテーマにブログ書いています!

公認会計士 修了考査:受験生へのエール 来年の試験を占う。来年はもっと厳しい?

みなさん、こんばんは。公認会計士のぐっち(@CPAgucci)です。

 
前回のブログに書きましたが、今回の公認会計士の修了考査の合格率は衝撃の低下を見せました。公認会計士になるための関門は3つあり、①短答式試験、②論文式試験、そして最後に③修了考査を経て、ようやく公認会計士の資格を得ることができます。
今回は、修了考査の合格者数の傾向を分析し、来年の試験の合格率を占ってみたいと思います。目的はあくまで、不安を煽りたいわけでなく、現実をとらえてもらい、しっかりとした準備・勉強をしてもらうことで、普通の受験生に、普通に受かってもらい、公認会計士として活躍してもらうことです。
 
それでは行ってみましょう。今日のメニューは以下の通りです。
 

修了考査についての分析

合格率を再び振り返ってみますが、衝撃の数字でした。2015年と比べると2割以上下がっています。これはもう、試験としては別物ですね。
 
2019年  48.8% 
2018年 56.1% 
2017年 69.3%
2016年 69.6% 
2015年 71.8% 
 
合格率の変動について、今回は少し分析をしてみようと思います。
(年、合格率、合格者数、受験者数、不合格者数)
 
2019年  48.8%    854人  1,749人 895人
2018年 56.1% 838人 1,495人 657人
2017年 69.3% 1,065人 1,536人 471人
2016年 69.6%  1,147人   1,649人 502人
2015年 71.8%  1,301人   1,811人 510人
 
当たり前のことですが、上記から以下のことが分かります。
・確かに合格率は下がっており、合格者も少なくなっている。
・一方で、合格者数は昨年度より少しだけ増えている。
・結論として、昨年度不合格者が大量に出てしまったので、受験者が増えたことが合格率低下の要因。
 

来年の合格率を、近年の傾向から占う。

さて、来年はどうなるだろう。正直、この業界は経験上、あまり安定的でなく、傾向はぶれるので確かなことは言えない。
 
ということで今回は、一定の仮定をおいて来年の合格率を推定してみる。
・受験者数の仮定:昨年の不合格者+対応する年度の公認会計士試験合格者
例えば、2019年の受験者数1,749人であるが、昨年の不合格者657人に、対応する年度の公認会計士試験合格者1,108人を足し合わせてみると、1,765人となり、おおむね 1,749人と近い数値となる。過去4年についてはおおむね同じような傾向が出ているので、それほど的外れな仮定でないことがわかる。
仮に、この仮定で計算すると、来年の受験者数は以下の通りとなる。
 
今年の不合格者 895人+対応する年度の公認会計士試験合格者 1,231人=2,126人
 
・合格者:昨年→今年の傾向で、人数としては増加することを考えると、合格者900人、1,000人として想定してみる。すると、以下の通りの合格率となる。
 
合格者 900人のケース 900人/2,126人=42.3%
合格者 1,000人のケース 1,000人/2,126人=47.0%
 

まとめ

かなり粗い想定であるが、私の想定としては、来年の合格率は42%~47%程度と考えてみました。依然、なかなか厳しい。
 
今回計算してみたのは、冒頭にも書きましたが、別に来年の受験者に対して不安を煽りたいわけではありません。正直、来年になったらもっとたくさんの合格者が出ることも十分に考えられます。
以前は、ヌルゲーとも言われていた公認会計士の修了考査で、もしかしたら先輩方に聞いたら、試験前の試験休暇の期間だけ頑張れば受かるみたいな、そんな話も聞いたかもしれない。
 
でも、最近の傾向からすると、そのように甘かった時代は既に終わっているのかもしれないと思った方がいいのかもしれない。
 
私が受験生に伝えたいのは、この試験は何度も受ける試験ではないが、無駄にはならないということである。
 
プロとして働くための実務で必要な知識、思考力の基礎をたたき込む試験であり、私自身も公認会計士試験以上に、この試験に真剣に取り組んだことが、今のキャリアに活きていると本気で思っている。
 
今回は残念ながら合格を勝ち取れなかった人も、来年に向けて、期末監査が終わったタイミングなどで早めに振り返りをしてもらい、しっかりと軌道修正したうえで、来年の試験に向けても早めに勉強することをお勧めしたい。1年合格は遅れてしまったかもしれないが、2回勉強したことにより、プロとしてのスキルを磨く機会を再び得たと考えてがんばってもらいたい。期末監査の忙しいタイミングで落ち込んでいる方も多いと思うが、前を向いてピンチをチャンスに変えてほしい。それでは。