公認会計士ぐっちのブログ 

地方出身、首都圏在住、自由な生き方を目指す公認会計士のブログです。株式、不動産などの投資、勉強、旅などをテーマにブログ書いています!

令和3年度(2021年度) 公認会計士 修了考査 次年度試験の合格率を占う。受験生へのエール!

こんばんは、公認会計士のぐっちです。
 
先日発表された公認会計士の修了考査の結果は、2年連続で厳しいものとなりました。
これから監査法人所属の方々の多くは3月決算の期末決算を迎えることになりますが、今回残念ながら合格に至らなかった方々は、決算繁忙期後のなるべく早い時期に勉強再開が望まれます。なんといっても、試験範囲は膨大で、準備には相当な時間がかかりますからね。
 
今回は昨年と同じ要領で、令和3年度の合格率を予想してみたいと思います。
 

修了考査についての分析

さて、まずは合格率の分析からです。
 
2020年   49.5%
2019年    48.8% 
2018年 56.1% 
2017年 69.3%
2016年 69.6% 
2015年 71.8% 
 
次いで、合格率の変動について分析をしてみようと思います。
(年、合格率、合格者数、受験者数、不合格者数)
 
2020年  49.5%   959人    1,936人 977人
2019年   48.8%    854人    1,749人 895人
2018年 56.1% 838人 1,495人 657人
2017年 69.3% 1,065人 1,536人 471人
2016年 69.6%  1,147人   1,649人 502人
2015年 71.8%  1,301人   1,811人 510人
 
上記から以下のことが分かります。
・合格率は下げ止まりの傾向。ただし、数年前との比較では合格者数は低下傾向。
・一方で、合格者数は2018年を底に少しずつ増えている。
・結論として、近年不合格者が大量に出てしまい、合格者数は劇的には増えないことが合格率低下の要因。
 

来年の合格率を、近年の傾向から占う。

さて、来年はどうなるだろう。正直、この業界は経験上、あまり安定的でなく、傾向はぶれるので確かなことは言えない。
 
ということで前回同様、今回は、一定の仮定をおいて来年の合格率を推定してみる。
・受験者数の仮定:昨年の不合格者+対応する年度の公認会計士試験合格者
例えば、2020年の受験者数1,936人であるが、昨年の不合格者895人に、対応する年度の公認会計士試験合格者1,231人を足し合わせてみると、2,136人となり、おおむね 1,936人と近い数値となる。(正確には願書提出者数はちょうど2,126人であり、この誤差は願書を提出したが、一定数受験しないorできない人数が存在することに起因する。)
過去5年についてはおおむね同じような傾向が出ているので、それほど的外れな仮定でないことがわかる。
 
仮に、この仮定で計算すると、来年の受験者数は以下の通りとなる。
 
今年の不合格者977人+対応する年度の公認会計士試験合格者1,305人=2,282人
このうち、一定数は受験をしないと仮定すると、受験者数は2,078人となる。(今年の受験者数/願書提出者数の割合で算定。)
 
・合格者:2018年→2020年の傾向で、人数としては増加することを考えると、受験者数は昨年比で約+100人となるので、およそ半分が合格すると仮定して、合格者数は1,000人~1,050人というところが近年の傾向を踏まえた妥当な数と考えられる。私の希望も加味して、1,050人くらいは合格者が出ていほしい。
 
合格者 1,000人のケース 1,000人/2,078人=48.1%
合格者 1,050人のケース 1,050人/2,078人=50.5%
 

まとめ

かなり粗い想定であるが、私の想定としては、来年の受験者数対比での合格率は48%~50%程度と考えてみました。依然、なかなか厳しい。
 
なお、今回計算してみたのは、前回同様、別に来年の受験者に対して不安を煽りたいわけではありません。正直、来年になったらもっとたくさんの合格者が出ることも十分に考えられます。
以前は、ヌルゲーとも言われていた公認会計士の修了考査で、もしかしたら先輩方に聞いたら、試験前の試験休暇の期間だけ頑張れば受かるみたいな、そんな話も聞いたかもしれない。
 
でも、最近の傾向からすると、そのように甘かった時代は既に終わっているのかもしれないと思った方がいいのかもしれない。
 
私が受験生に伝えたいのは、この試験は何度も受ける試験ではないが、無駄にはならないということである。これは昨年度も同じことを書いたが、同様の趣旨である。
 
プロとして働くための実務で必要な知識、思考力の基礎をたたき込む試験であり、私自身も公認会計士試験以上に、この試験に真剣に取り組んだことが、今のキャリアに活きていると本気で思っている。実務の場で見ていても、合格者と不合格者の間では、ある程度普段の仕事ぶりや、説明の際の説得力などに違いが表れているようにも感じている。
 
今回は残念ながら合格を勝ち取れなかった人も、来年に向けて、期末監査が終わったタイミングなどで早めに振り返りをしてもらい、しっかりと軌道修正したうえで、来年の試験に向けても早めに勉強することをお勧めしたい。1年合格は遅れてしまったかもしれないが、2回勉強したことにより、プロとしてのスキルを磨く機会を再び得たと考えてがんばってもらいたい。期末監査の忙しいタイミングで落ち込んでいる方も多いと思うが、前を向いてピンチをチャンスに変えてほしい。それでは。